コミックタタンの漫画「顔に泥を塗る」（ヨシカズ先生）23話を読んだので、ネタバレと感想をご紹介しますね！
赤いリップをいつも付けていた母の影響で、トラウマを抱えていた過去が明かされたはる。
目の前に座る美紅の赤いリップに、嫌悪感を抱いてしまい…？
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顔に泥を塗る ネタバレ 23話！大好きな化粧に嫌悪感を示された美紅はついに別れを…
レストランで食事をしている、はると美紅。
美紅は、これ以上自分を偽り続けるのはやめようと、購入したばかりの赤リップをつけています。
お気に入りの赤リップをデパートのコスメ売り場で購入し、胸がドキドキして嬉しかった話を美紅はするのですが・・・もちろんまったく興味のない顔をするはる。
それで・・・それが何？と言われてしまい、話がそれ以上続きません。
心の中では、そういう返事をされることを本当はわかっていた美紅。
はるはメイクが嫌いだし、派手なメイクをしている美紅のことはもっと嫌いだから。
でも、変わると宣言してくれたはるが、どんな反応をしてくれるのか試してみたい気持ちもあったのです。
待ち合わせ場所で会った時、赤リップをつけている美紅を見て、一瞬すごく嫌そうな顔をしたはるだけれど、言葉にして何か言うことはしませんでした。
以前みたいに、全否定し、その場で無理矢理拭われてしまうようなことも・・・。
だから、それだけで進歩しているし、きっとはるなりに努力をしてくれている、受け入れてくれているんだ・・・と自分に言い聞かせた美紅。
それだけで十分だし、もうこれ以上望むなんて贅沢だと。
でも・・・何かが違うのです。
美紅の心は満たされず、モヤモヤしたまま。
メイクをしている美紅の顔を見て嫌そうな顔をし、好きなメイクの話をする美紅のことを適当にあしらい・・・そんなのはただの許容であって、受け入れてくれているわけではないのです。
許容ではなく、ありのままの自分を愛して受け入れて欲しい・・・そう願う美紅は、今日の私ってどうかな！？とはるの話を遮り、聞くのでした。
朝はそんな顔じゃなかったはずだけど・・・わざわざ変えてここに来たってこと？と少しの間の後、答えたはる。
もちろん、美紅の顔を見ることもせずに。
そんな顔・・・そう言われて傷付く美紅。
好きなこの赤リップをつけている私を好きって言ってもらいたかったと言う美紅に、別に否定しているわけではないし、これでも受け入れているつもりだとはるは言います。
言葉にしないだけで、嫌な顔をしているのはすぐに気が付くし、メイクの話をしていても上の空だなんて、一緒にいるのに寂しいだけと返す美紅。
受け入れられている気なんてしないし、虚しいだけだと。
はるは・・・母の姿が頭に浮かぶのでした。
赤リップをつけて、男と同等に逞しくカッコよく生きていると思っていた母。
でも、赤リップをつけて父以外の他の男性に抱かれていたのです。
赤い口紅は大嫌いだ！下品にしか見えない！とはるは言うのでした。
赤リップをつけている美紅が、どうしてもあの時の母とダブって見えてしまうのです。
化粧は、見られたくない顔を隠すときにするものだし、口紅はあちこちについて迷惑、食事をするときにも不潔だとーーー。
すべて・・・母に対して思い続けてきたことが、今ここで爆発してしまうのでした。
メイクをした顔は・・・嘘ばっかりなんだ！と感情が止まらなくなってしまったはる。
それを聞いて、黙って涙を流している美紅。
不快な思いをさせてしまっていてごめんなさいと謝った美紅は、でも・・・あなたはすごく自分勝手な人だよねと言います。
相手が傷付くかどうかよりも自分が不快だからやめて欲しい、相手が好きでも自分が嫌いだからやめて欲しい・・・そんなの勝手過ぎると。
そう言って静かに席を立った美紅は、これ以上ここにいても仕方ないから・・・と言ってレストランを出て行ってしまいます。
慌てて追い掛けてきたはるは、美紅の手を掴み、つい言い過ぎてしまったことを謝るのですが・・・。
もうはるに対して、何も感じることがない美紅。
すっかり気持ちが冷めてしまったことを自分で悟ります。
今日、大好きなコスメを購入して、鏡に映る自分を見て、幸せな気持ちになれたという美紅。
でも、はるに会って、すべてが一気に吹き飛んでしまったと言います。
そして・・・もうこんなみじめで悲しい思いをするのは嫌だと。
美紅は顔を上げ、まっすぐとはるのことを見つめて言うのでした。
別れてください、とーーー。
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顔に泥を塗る ネタバレ 23話 の感想！
はるも母のことを話して、こういう理由があって、どうしても濃いメイクや赤リップを受け入れられないんだ、ということを話せばいいのに・・・。
性格的に、そういう自分の弱みみたいなことは話せないのかなぁ。
はるだけでなく、相手が嫌なものを自分が好きという理由だけでつけ続けるのは、美紅のほうも同じく勝手なような気もします。
お互いに譲り合って、どうにかならないものなのか・・・。
毎日はつけない！とか、仕事の時だけ！とかお互いに我慢が必要なのかな。
もし、レストランで隣に座っているカップルがメイクの話だけでこんなに泣きながら話して別れ話になっていたら、びっくりしちゃいますよね・・・。
最初は、ただただ怖いなと思っていたはるでしたが、前回彼の過去を知って、彼もまた可哀想だなと思ってしまいました。
きちんと話し合えてたら、もっと違う展開になっていたのかもしれませんね。
続きが気になります！