コミックタタンの漫画「顔に泥を塗る」（ヨシカズ先生）22話を読んだので、ネタバレと感想をご紹介しますね！
自分はいつもはるの都合に合わせて、自分の気持ちを押し殺して過ごしている…。
そう気が付いた美紅は、ありのままの自分をはるにぶつけようと決心して…！
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顔に泥を塗る ネタバレ 22話！美紅の赤いリップに自分の母親を重ねるはるの過去…！
これは、はるがまだ小学生の頃に遡った話になります。
弁護士をしている両親のもとへ、長男として生まれてきたはる。
この頃から、母と言えば・・・顔には粉をはたき、目にも太めのアイライン、最後は決まって真っ赤な口紅をひいている姿がはるの頭にはありました。
化粧はね、女の武器になるのよ・・・これが男社会で働いている母の口癖。
小学校の授業参観の日も、他のお母さん達とは違って、かなり目立っていたはるの母。
明るい綺麗な色の細身のパンツスーツに真っ赤な口紅の母は、どこに立っていても一番目立ち、はるにとって自慢の母なのでした。
はるが中学生頃になると、忙しい母に変わって簡単な夜ご飯も作ってあげるようになります。
毎日、出前やお惣菜ばかりで飽き飽きしていたというのもあったのですが・・・。
それを見ると、毎回とても喜んでくれ、美味しい！と言って食べてくれる母。
決まって、お礼だと言ってはるの頬にキスをしてきて、はるの頬にはその度に母の真っ赤な口紅がついてしまいます。
年頃なので、それを嫌がるはるでしたが、この真っ赤な口紅は男社会で闘っていくには武器になるんだから！といつも豪快に笑って言っていた母。
そんな母とはるでしたが、そこに父の姿はないことがほとんど。
この頃から父は、家にはめったに帰って来なくなったのです。
お互いに弁護士として忙しい毎日を送り、顔も合わせない日々が続き、両親の仲はどんどん不仲になっていったのでした。
時々、帰って来ても・・・母が食卓に出すのは、出前の寿司。
父の言い分としては、久しぶりに帰って来ても散らかりまくった部屋に、出前の食事。
自分は何もせずに、まだ学生である息子に家事も掃除もまかせっきり。
弁護士といっても責任ある仕事などしていないくせに、派手な口紅にお洒落をして好きな仕事をしているのなら、専業主婦になって自分と息子を支えるべきだと。
一方、母の言い分は、多忙を理由に家に近寄りもしないで、息子の顔すらまともに見ていない。
母親にばっかり育児や家事を任せっきりにするのはおかしいと。
はるの目の前で繰り広げられる、こういった罵り合い。
父は寿司にはまったく手を付けずに、また家を出て行ってしまうのでした。
玄関で涙を堪えている母に、その口紅は男に負けない武器なんでしょう？それなら・・・負けないで！と励ますはる。
母は声を上げて泣き出し、はるにしがみつくのでした。
こうして、母の肩をもって応援しているようなはるでしたが・・・本当は、心の底では父の言い分に共感していたのです。
高校生になり、みんながうるさい母親の愚痴ばかりを言うようになっても、それが羨ましくてたまらなかったはる。
うるさく言われて、夕飯も作ってくれて、うざいほど世話を焼いてくれて・・・そんな贅沢なことあるか！と。
本当は母には家に居て欲しいとずっと思って育ってきたはるだけれど、母は一生懸命男の中で逞しく働いていると思っていたから、尊敬の念もあったのでした。
が・・・この日、いつもよりも遠くの駅まで来て友達と遊んでいたはるは、ある光景を目にしてしまうのです。
それは・・・知らない男の人にしなだれかかり、嬉しそうに歩く母の姿。
真っ赤な口紅に、カッコいいキャリアウーマンのコスチュームに身を包んだ母は・・・ひとりの女なのでした。
女の武器だと・・・ふざけるな！
真っ赤な口紅は・・・汚い女の色なのだと、この日からはるは思うようになったのでした。
そんな過去があり、現在のはるが形成されたのです。
待ち合わせをしたレストランで、目の前に座っている美紅の唇は真っ赤。
不快でたまらないはるは、美紅と目も合わせようとしません。
何を選ぶにも派手なものは苦手だと言っていた美紅なのに、今では他の男の影響で真っ赤なリップを付けているのです。
はるはそんな美紅を見て思うのでした。
こんなのは本当の美紅じゃない！早く俺だけの美紅に戻してやらなくちゃ！とーーー。
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顔に泥を塗る ネタバレ 22話 の感想！
はるにそういう幼少期があったとは・・・！
お金持ちで、エリートで、恵まれた環境で育ってきたお坊ちゃんってイメージでした。
真っ赤なリップに嫌悪感を抱くのは、ただ単に自分の趣味や好みではなく、トラウマのようなものがあったんですね。
そうなると、はるにも少し同情してしまうような・・・。
真っ赤なリップを付けてはると待ち合わせをした美紅。
すごく前に進んでいますね！
さて、はるは・・・どういった行動に出るのでしょうか！？
少し怖いような気もしてしまいます！